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JTCOメルマガ『風物使』

2012年03月30日 配信
「春空に燕飛ぶ」~ 季節の使い・JTCO『風物使』春分号

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  「春空に燕飛ぶ」~ 季節の使い・JTCO『風物使』春分号
    vol.35 2012年03月30日発行(旧暦 03月09日・弥生)

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拝啓
各地で桜もほころび始め、ようやく春本番となってきた今日この頃、皆さま
いかがお過ごしでしょうか。新しい生活、出会いや別れ、また巡ってきた春
の空の下で小さなドラマが起こるのでしょうね。


+‥‥+ 2012年春分号 目次 +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

 ・今号のテーマ……… 幸せを運ぶ鳥:『ツバメ』
 ・季節の行事………… 酒樽返し [石川県能登町] 
 ・JTCOからのお知らせ 岩谷堂箪笥訪問記、伝統工芸/文化新規掲載
 ・編集後記


,:* 今 号 の テ ー マ ━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥…


【生物】幸せを運ぶ鳥:『ツバメ』


「燕来る時になりぬと雁がねは本郷(くに)思ひつつ雲隠り鳴く」
(大伴家持『万葉集』4144)

(訳:もうツバメがやってくる季節になったのだと、ガンたちが故郷を思っ
て雲の向こうで鳴いているよ。)

冬鳥たちが北を目指して旅立つと、桜の季節に合わせたようにツバメたちが
私たちのところにやってきます。今でこそ、鳥たちが渡りをすることが広く
知られていますが、かつての日本人は、ガンと入れ替わりにツバメが常世
(=とこよ、あの世)からやってくるのだと考えていたのだそうです。

そんな飛来の神秘とともに、春から夏にかけて2回の子育てをするツバメは、
その繁殖力から古代中国より子宝と安産の象徴とされてきました。『竹取物
語』では、かぐや姫が求婚者の一人に対し、「ツバクラメの子安貝」(=繁
殖のときにツバメが生むという貝)を持ってくるという難題を出します。子
安貝というのは光沢のある美しい貝で、その形状から女性の象徴と考えられ、
出産の際にこれを握り締めていると安産で賢い子が産まれると信じられてい
ました。もちろん、ツバメが貝を産むはずはないのですが、ツバメが子宝と
安産の象徴として考えられていたことが端的に表れており興味深いお話です。

また、ツバメはカやハエ、アブなどの害虫が大発生する時期に人里で子育て
をして1日に何百匹もの虫を捕食するため、昔から益鳥として大切に扱われ
てきました。外敵から身を守るために人の出入りの多い家や店の軒先に営巣
することから、家のお守りや商売繁盛の印と考えられ、南に飛び立ったあと
でも巣を大切に残しておくこともあるのだそうです。

神奈川県小田原市の白髭神社で行われる新年の神事「奉射(ぶしゃ)祭」で
は、「ツバメ」と呼ばれるツバキの枝でできた鳥型が的に吊るされます。最
後の矢が放たれると、子供たちがこのツバメを奪い合う「的破り」で神事が
終了します。このツバメを家の戸口に吊るしておくと、その一年が幸運に恵
まれると言われています。飛来から一足早い初春の行事でも、ツバメが幸せ
を運ぶ鳥として扱われているのですね。

「ツバメ」という言葉の由来には諸説ありますが、一説には「土を食んで巣
を作る黒い鳥=土食黒女(つちはみくらめ、「め」とは群れのこと)」から
ツバクラメ→ツバメとなったと言われています。泥道や餌となる虫が少なく
なった街でも、せっせと巣作りや子育てに励むツバメたちを見習って、私た
ちも仕事や学業にいそしむ春にしたいものですね。


,:* 季 節 の 行 事 ━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……


酒樽返し [石川県能登町](4/2)

http://www.piconet.co.jp/nippon-net/nippon.cgi/see/14180

平安時代末期、武将の奥方(または娘)が樽に乗って流れ着いたことが起源
とされる、豊作・豊漁祈願のお祭りです。10余名の若者がふんどし姿で田ん
ぼや海の中で酒樽を奪い合います。


,:* JTCOからのお知らせ ━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……

「岩谷堂箪笥訪問レポート(2)を掲載しました。

新しい伝統に夢を込める~「藤里木工所」様
http://www.jtco.or.jp/tradition_report/?id=9


『伝統工芸館』に新規記事が追加されました。

伝統工芸:日光彫、日向はまぐり碁石
http://www.jtco.or.jp/japanese-crafts/index.html

伝統文化:寒水の掛踊、狂言
http://www.jtco.or.jp/japanese-culture/index.html


,:* 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……

『風物使』第35号(2012年春分号)を最後までお読みくださったみな
さま、誠にありがとうございました。

今年も桜の季節が巡ってきました。日本の桜は満開から数日持てば御の字で
すが、以前住んでいたバンクーバーでは、気温が低いからか、かなり長い間
見ごろの桜が楽しめたのを覚えています。なかなか散らない桜は桜らしくな
いとは言え、やはり美しいものは長く楽しみたいのが心情。今年も桜に一喜
一憂する毎日です。


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【季節の使い・JTCO『風物使』】

発 行 日:月2回発行(二十四節気ごと)
発行開始日:2010年6月18日

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