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JTCOメルマガ『風物使』

2011年02月08日 配信
「福寿草が春告げる」~ 季節の使い・JTCO『風物使』立春号

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  「福寿草が春告げる」~ 季節の使い・JTCO『風物使』立春号
    vol.16 2011年02月08日発行(旧暦 1月6日・睦月)

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拝啓
暦の上では春とはいえ、まだまだ寒さのつづく今日この頃、皆さまいかが
お過ごしでしょうか。厳寒期とはいえ、春の訪れを告げる風物も見られる
時期です。冬ならではの楽しみも見つけつつ、春を心待ちにしましょう。


+‥‥+ 2011年立春号 目次 +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

 ・季節の祭り…………… 道具にも魂を感じて:『針供養』
 ・旬の味………………… 出身は山口県です:『イヨカン(伊予柑)』
 ・季節の花……………… 新年を祝う花:『フクジュソウ(福寿草)』
 ・JTCOからのお知らせ… 兵庫の姫革細工取り扱い開始いたします!
 ・編集後記


○o 季 節 の 祭 り ━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……

道具にも魂を感じて:『針供養』

今日2月8日は、主に関東以北の地域で「針供養」が行われる日です。毎年12
月8日と2月8日は、「事八日(ことようか)」と呼ばれ、地域によって農事
を中心に2月8日を「事始め」、12月8日を「事納め」、もしくは正月を中心
に12月8日を「事始め」、2月8日を「事納め」とするところがあります。針
供養は、関西以西では12月8日に行われることが多いようです。

針供養は、古くなったり折れたりした針を集めて供養する行事で、江戸時代
に始まったとされています。この日にはいつも硬いものを刺している針を、
豆腐やコンニャク、餅など柔らかいものに刺して休ませ、淡島神を祀る神社
や寺院に納めます。いつも働いてくれる道具を労わって感謝するとともに、
針を使う仕事の上達や、針による怪我がないよう祈願するのです。

江戸時代には、着物の仕立てや足袋を縫う職人の家では、事八日には針仕事
を休み、綿を敷いた三方に折れた針を載せて床の間に置いたり、神社や寺院
に納めたりして供養しました。また長く家庭で針仕事を担ってきた女性たち
も、「針休め」といって、この日には必ず針仕事を休みました。

全国の淡島・粟島神社の総本山は和歌山県の加太にある加太淡嶋神社で、主
祭神は裁縫の道を初めて伝えたとされる少彦名神(すくなびこなのかみ)で
す。また住吉明神の妃であったが婦人病のために加太に流された天照大神の
六女、波利塞女(はりさいにょ)も祀られており、「はり=針」が結びつい
たとも言われます。少彦名神は医薬の神でもあり、波利塞女が婦人病を癒す
神であることから、女性の救済という意味から針供養が広まったとも言われ
ます。

家庭で針仕事をすることが少なくなった現代、針供養は家庭ではほとんど見
られなくなりましたが、今でも和裁をする人や被服科のある学校、畳職人や
ときには看護師など、針を使う人々の間で守られています。家庭での手仕事
が少なくなり、既製品を使い捨てることの多い現代の生活の中でも、時には
いつも使っている道具やモノに感謝する心を持ちたいものです。


○o 旬 の 味  ━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……

出身は山口県です:『イヨカン(伊予柑)』

爽やかな香味をもち、程よい酸味と甘さで果汁も多く、お菓子やお料理に幅
広く利用されるイヨカン。今ではすっかり冬の味覚として定着していますが、
歴史は案外新しく、発見されたのは明治時代になってからです。

伊予と名のつくからには愛媛県が原産地と思いきや、原産地は今の山口県萩
市で、当初はこの地の古名を取って、「穴門蜜柑(あなとみかん)」と呼ば
れていたそうです(この地域は7世紀の中ごろまで穴門国と呼ばれていまし
た)。その後、育ちの地であり、今では生産量の8割を占める愛媛県の地名
から、「伊予柑」と呼ばれるようになりました。

果肉は気管支やのどの風邪に有効とされているシネフィリンや、ビタミンC、
疲労回復に効果のあるクエン酸が豊富に含まれます。ジョウノウ(果肉を包
んでいる袋)には整腸効果のあるペクチンや、毛細血管を丈夫にして高血圧
を防ぐ、ヘスペリジン、ナリンギンなどの精油が含まれます。ヘスペリジン
はアトピーなどのアレルギーにも効果があると言われています。

ミカンよりも皮が厚いので、扱いにくい印象がありますが、手でもむくこと
ができます。1月~2月にかけてはイヨカンの旬。冬の定番ミカンの代わりに、
爽やかな香味とタップリの果汁を味わってみてはいかがでしょうか。


○o 季 節 の 花 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……

新年を祝う花:『フクジュソウ(福寿草)』

「正月(むつき)立つ すなはち華のさきはひを 受けて今歳(ことし)も 笑
ひあふ宿」(橘曙覧『志濃夫廼舎(しのぶのや)歌集』)

(訳:正月になるとすぐに咲く花の祝いを受けて、今年も皆で笑いあう家に
したいものだ。)

この歌は、旧暦の正月、ちょうど今頃に咲くフクジュソウを息子が土産に買
って帰り、それを父である幕末の歌人、橘曙覧(たちばなのあけみ)が見て
詠んだものです。

フクジュソウは旧暦の正月に咲くことから、新年を祝う花として「元日草」
「朔日(ついたち)草」などの別名があります。赤いナンテンと黄色いフク
ジュソウを組み合わせ、「難を転じて福となす」として、今でも正月の縁起
ものとしてお部屋を美しく飾ります。

新暦の正月に飾られるフクジュソウは、開花時期を調整したものですが、野
生では山間の雪が消え始める早春に開花する、雪割り草の一つです。東北で
は、「土から出てまず咲く」とう意の「ツチマンサグ」「チヂマンチャク」
という里名があります。アイヌの人々は、フクジュソウが咲き始めるとまも
なくイトウが産卵のために川を遡上することから、漁の支度を告げる花とし
て、この花を「チライアパッポ(チライ=イトウ、アパッポ=花)」と呼び
ます。北の大地に生きる人々がこの花を見つけたとき、厳しい冬の終わりに
喜びを感じてきたのでしょう。

お花屋さんで買うことのできるフクジュソウももちろん美しいですが、凍て
つく大地に咲く野生の花々から、生きるものが本来持つ輝くような強さを感
じたいものです。


○o JTCOからのお知らせ ━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……

兵庫の姫革細工取り扱い開始いたします!

しなやかな手触りと、自然な白さに華やかな文様が美しい、兵庫県姫路市特
産の姫革細工の革小物を、JTCOオンラインショップ「和遊苑」で2月下旬~
3月上旬よりお取り扱いを開始いたします。手ごろな価格で永くお使いいた
だけるブックカバーやお財布、ポーチなど、きっとお気に入りのアイテム
になります。有名百貨店でも人気の商品のご紹介、お楽しみに。

▼職人さんへのインタビュー記事はこちら!
http://www.jtco.or.jp/tradition_craft/?id=6


○o 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……

『風物使』第16号(2011年立春号)を最後までお読みくださったみなさま、
誠にありがとうございました。

関東地方では立春とともに少し穏やかな日々が続き、雪の代わりに雨が降っ
たりしています。早咲きの河津桜も咲き始め、まさに早春の訪れを感じる今
日この頃。ぴんと張った冬の空気に身の締まる日々も、もうそう長くないの
でしょうね。

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【季節の使い・JTCO『風物使』】

発 行 日:月2回発行(二十四節気ごと)
発行開始日:2010年6月18日

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