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JTCOメルマガ『風物使』

2016年12月15日 配信
「羽子板に心華やぐ」~ 季節の使い・JTCO『風物使』大雪号

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  「羽子板に心華やぐ」~ 季節の使い・JTCO『風物使』大雪号
    vol.103 2016年12月15日発行(旧暦 11月17日・霜月)

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拝啓
早いもので2016年も残り2週間余りとなりましたが、皆様いかがお過ごしでし
ょうか。忘年会や大掃除など予定がたくさん埋まり、何かとせわしない時期
ではありますが、今年中にできることは終わらせたいですね。


+‥‥+ 2016年大雪号 目次 +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

 ・今号のテーマ………   【風習】女性のお守り:「羽子板」
 ・季節の行事…………   なまはげ [秋田県男鹿市]
 ・和遊苑 おすすめの一品 Xmas ギフト特集
 ・JTCOからのお知らせ   歌舞伎座12月後半は、「ほっこり和布小物」
 ・編集後記


,:* 今 号 の テ ー マ ━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥…

【風習】女性のお守り:「羽子板」

「羽子板や 唯にめでたき うらおもて」(服部嵐雪)

(解釈: 羽子板というものは、裏も表もただただおめでたいものであること
よ。)

そろそろ今年も、近年恒例となった「変わり羽子板」のニュースが聞こえてく
る頃になりました。変わり羽子板にはその年を賑わせた注目の人物があしらわ
れ、世相を良く反映しますので、毎年密かに楽しみにしている方もいらっしゃ
るのではないでしょうか。

「羽子板」は古くは「胡鬼板(こぎいた)」、羽根は「胡鬼子(こきのこ)」
と呼ばれました。「胡鬼(こき)」とは、別名「衝羽根(つくばね)」とも呼
ばれる低木の果実で、4枚の細長い苞(ほう=つぼみを包む葉)がついており、
これが羽根突きの羽根にそっくりの形をしていることからこのように呼ばれま
した。

羽根突きの起源は、奈良時代から男子の蹴鞠に対して女子により行われていた
「毬杖(ぎっちょう)」という杖で毬を打ち合う神事で、これに中国から入っ
てきた分銅に紐や羽根をつけて足で蹴る遊びと一体化したとも考えられていま
す。室町時代には、この杖が羽子板に、毬は「無患子(むくろじ)」という黒
い木の実に羽根をつけたものに変化しました。ムクロジの実は、「無患子=子
が患(わずら)わ無い」と書くため、子どもの息災を願う意味が込められるよ
うになりました。※1)

羽根突きは、室町時代にはすでにお正月の風物詩となっていました。宮廷や社
会のできごとを記録した後崇光院(ごすうこういん)の日記、『看聞御記(か
んもんぎょき)』には、1432年の正月に、公卿や女官が男組・女組に分かれて
「こぎの子勝負」と呼ばれる行事を行い、敗けたほうが酒を振る舞ったという
記述が残っています。, ※2), 3)

当時から羽子板は華やかな加飾が施されたものになっており、板に直接絵を描
いた「描絵羽子板」(かきえはごいた)や、紙や布を張った「貼絵羽子板」
(はりえはごいた)などが作られました。また、胡粉や金銀蒔絵で彩られた絢
爛豪華な「左義長羽子板」(さぎちょうはごいた)は、貴族間の贈答品や婚礼
の祝い品として用いられました。※5)

「左義長」とは、今でも「どんどん焼き」として残っている、小正月に書初め
や注連飾りを燃やす厄払いの儀式のことです。左義長羽子板の裏には、この
「左義長」の儀式の様子が描かれ、表にはそれを見物する人たちを配して、両
面で左義長の情景を表現しました。お正月のモチーフとしてまさに打ってつけ
ですね。※4)

戦国時代には、羽根突きにはさらに厄除けの意味が加わります。『世諺問答
(せいげんもんどう)』(1663年)という故実を記した書物には、羽根が空を
飛ぶ様子が蚊を捕食するトンボに似ていることから、疫病を媒介する蚊から子
どもを守るおまじないとして行われたという記述があります。※1)

江戸時代に入ると、羽子板はお正月の武家や公家の贈答品として欠かせないも
のになっていきます。古美術品として残る江戸時代の左義長羽子板を見ると、
金銀や極彩色で描かれた宮廷絵巻に、家紋があしらわれています。これは、女
の子が生まれた家に、健やかな成長を願う初正月のお祝い品として相手の家の
家紋を入れて贈ったものです。その後、次第に町人の間でも女性のお守りとし
て暮れに羽子板を贈り合う習慣が広まり、あちこちに立つ羽子板市は、江戸の
暮れの風物詩となりました。※2), 4)

また江戸期には、布を綿で包んで貼り付ける、立体的な押絵の加飾技術が採り
入れられるようになり、羽子板は現代のものに近づいていきます。「変わり羽
子板」のように有名人を羽子板にあしらい、お正月の縁起物として販売する習
慣は江戸時代後期の文化・文政期(1804~1830)には既に始まっていて、その
ころは歌舞伎役者の押絵羽子板が爆発的な人気を博したそうです。幕府による
倹約令が出された時期には、華美な羽子板の製造や販売を禁じることもあった
そうですが、お正月を華やかな気分で迎えたい気持ちは、今も昔も同じなので
しょうね。※2), 4), 5)

12月17日・18日は浅草浅草寺で羽子板市が開かれます。今年一年を振り返りな
がら、来る年の幸せと無病息災の願いを込めて、華やかな羽子板を手にしてみ
ませんか。


浅草浅草寺: 納めの観音ご縁日
http://www.senso-ji.jp/annual_event/osamenogoennichi.html


1) Wikipedia, “羽根突き”
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%BD%E6%A0%B9%E7%AA%81%E3%81%8D
2) Wikipedia, “羽子板”
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%BD%E5%AD%90%E6%9D%BF
3) 東京秀月人形工房, ”羽子板の由来と種類”
http://www.hinakoubou.jp/oshogatsucontents/yurai.html
4) こうげつ人形, “羽子板のお話”
http://www.kougetsu.co.jp/hagoita-kihon.htm
5) 東京都 産業労働局 商工部 経営支援課,"江戸押絵羽子板"
http://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/shoko/dentokogei/japanese/hinmok
u/23-hagoita.html



,:* 季 節 の 行 事 ━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……

なまはげ
[秋田県男鹿市](12月31日)

「男鹿のナマハゲ」として、1978年に国の重要無形民俗文化財に指定された男
鹿半島の伝統行事です。毎年大晦日の夜に恐ろしい形相の鬼の面に出刃包丁を
手にした『なまはげ』が、「泣く子はいねが」と言いながら家々を回って歩き
ます。なまはげを迎える家では、料理や酒を用意して丁重にもてなし、なまは
げは怠け心を戒め、翌年の家族の無病息災や豊作を祈願します。なまはげのミ
ノから落ちたワラを拾って身に付けると厄除けになるといいます。

なまはげ館や隣接する男鹿真山伝承館ではなまはげの行事を1年中体験でき、
各地域ごとに異なる様々な鬼の面や衣装を見ることができます。


※ぴこねっと日本ねっ島より引用
http://www.piconet.co.jp/nippon-net/nippon.cgi/see/11206



,:* 和遊苑 おすすめの一品 ━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥

Xmas ギフト特集 開催中!

街中がクリスマス一色に染まり、誰もが待ち遠しい気持ちになっていることと
思います。プレゼントは何がいいかなぁ...と悩む時期ですね。まだお決まり
でない方は、和遊苑のXmas ギフトをご検討してみてはいかがでしょうか。

東京・横浜地域のフリーマガジンでも紹介された人気の【姫革・白なめし革】、
高級感ある質感で当店オリジナルのデザインが好評の【印伝】、パーティー
シーンにもピッタリの華やかアイテム【東京切子】。豊富な商品とデザインを
そろえていますので、お相手のお好みに合わせてお選びいただけます。

どなたにとっても特別な日。贈り物で皆様が心和やかに優しい気持ちになれる
ことを願っております。


詳しくはオンラインショップで↓↓
http://wayouen.jp/?mode=f10



,:* JTCOからのお知らせ ━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……


【歌舞伎座】「ほっこり和小物」で、迎える新年もあたたかな気持ちで。

12月前半の、「ギルド工房」による洗練された墨染は、おかげさまで大変好評
をいただきました。次回の出店も、ぜひ楽しみにお待ちくださいませ。

明日16日からからの12月後半は、希少な和布で手作りした、愛らしいバッグや
懐紙入れなどの和小物のお店、「mikigolon」が出店いたします。ほっこりと
心が和む小物たちは、クリスマスプレゼントや、初詣のアイテムにぴったりで
す。

ぜひ、銀座歌舞伎座地下二階、木挽町広場にお越しくださいませ。

詳しくは、JTCOホームページで↓↓
http://www.jtco.or.jp/news/?act=detail&id=132



,:* 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……

『風物使』第103号(2016年大雪号)を最後までお読みくださったみなさま、
誠にありがとうございました。

最近では、お正月に凧揚げや羽子板、独楽回しなどで遊ぶ人もめっきり少なく
なりました。都会では特に、広場や空き地がなかったり、車が入ってきて危な
いなど、遊ぶ環境も減っているのも理由の一つだと思います。

家の中の保護された環境だけでなく、外でほかの人と譲り合いながら身体を動
かして遊ぶことは、子どもたちの心身の成長に欠かせないと思います。これか
らの子どもたちに、そんな機会がより多く与えられることを願っています。


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【季節の使い・JTCO『風物使』】

発 行 日:月2回発行(二十四節気ごと)
発行開始日:2010年6月18日

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【発行元】

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〒105-0002 東京都港区愛宕1-3-2-1401
TEL/FAX: 03-3431-5030
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