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JTCOメルマガ『風物使』

2012年12月21日 配信
「上る鮭に神宿る」~ 季節の使い・JTCO『風物使』冬至号

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  「上る鮭に神宿る」~ 季節の使い・JTCO『風物使』冬至号
    vol.48 2012年12月21日発行(旧暦 11月09日・霜月)

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拝啓
年末が近づき寒さが厳しくなる今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょう
か。何かとイベントが続く毎日、食べ過ぎ飲み過ぎには気をつけましょう。


+‥‥+ 2012年冬至号 目次 +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

 ・今号のテーマ……… 神の化身と崇められる魚:『鮭(サケ)』
 ・季節の行事………… 金比羅宮蹴鞠 [香川県琴平町]
 ・JTCOからのお知らせ 鎌倉貸衣装『梓想庵』の訪問レポートをアップ
 ・編集後記


,:* 今 号 の テ ー マ ━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥…


【食物】神の化身と崇められる魚:『鮭(サケ)』

「雪の朝独り干鮭を噛み得たり」 (芭蕉)

前節気、大雪の末候は「魚群(さけのうお むらがる:鮭が群がり川を上
る)」となっています。サケといえば秋鮭や寒冷地を連想しますが、実際に
はサケの遡上は10月~12月までで、「サケ前線」は北海道など北国から始ま
り、ゆっくりと南下して日本海側の福岡まで到達します。

サケは太古より特に北海道・東北の寒冷地では重要な食糧源となってきまし
た。秋田県南部を流れる子吉川の中流域にある矢島町などでは、縄文時代の
サケの豊漁祈願のためと考えられる、魚の形を刻んだ「鮭石(さけいし)」
と呼ばれる石が残っています。

サケは故郷の川の石を頼りに遡上すると考えられていたからか、「鮭と石」
にまつわる民話は日本海側を中心に広く残っているのだそうです。岩手県宮
古市の一部は、かつて「津軽石村」と呼ばれていましたが、これは「弘法さ
まと鮭」というお話に由来します。

ある冬の寒い晩、村人にもてなされた弘法大師が礼にと置いて行った津軽の
石を川に投げると、その村にも津軽のように毎年たくさんのサケが川を上っ
てくるようになったのだそうです。

サケ漁が生活の基盤となっていたアイヌの社会では、サケは"shipe(シペ=
真の魚)"、または"kamuy-chep(カムイチェプ=神の魚)"と呼ばれ、命を
つなぐ大切な主食でした。アイヌが獲るのは主にオスや、ホッチャレと呼ば
れる産卵後のメスで、アイヌ神話に従い人間だけでサケを独り占めすること
なく、野山のキツネやクマたちと貴重な冬の食料を分け合って暮らしていま
した。

サケが神聖視されていたのはアイヌ社会だけではなく、本州・九州でもサケ
がご神体となっている神社は9ヶ所あるそうです。サケが遡上する南限とい
われる遠賀川流域の福岡県嘉穂郡嘉穂町には、「鮭神社」があり、毎年12月
13日に「献鮭祭」が行われます。この神社の氏子たちはサケを神の使いと考
え、サケ缶であっても決してサケを食べないそうです。

現代の私たちの食卓に上るサケの半分以上は養殖ものですが、日本でサケの
増殖事業が始まったのは江戸時代の越後国村上藩(現在の新潟県村上市)で
した。それまで村上藩では三面川(みおもてがわ)に遡上してくるサケを無
制限に捕獲していましたが、年々サケが不漁となり、サケが重要な収入源と
なっていた藩では頭を抱えていました。

そんなとき、サケの母川回帰性を見抜いていた下級藩士、青砥 武平治(あ
おと ぶへいじ)の発案で川にサケの産卵を助ける人工の分流を作り、サケ
の幼魚が川を下る春には一切の漁を禁じました。この事業は30年にわたり、
村上で獲れるサケはそれ以前の5倍に増え、藩の財政を大いに助けました。
今でも村上市には大切なサケ資源を無駄にしないよう、100種類以上のサ
ケ料理が伝わっています。

サケは栄養的にも非常に優れた食品で、体を温めるため冬の食卓にはぴった
りです。冒頭の句では、芭蕉が冬の季語である「干鮭(ほしざけ)」をかじ
る様子が描写されていますが、芭蕉も寒い冬の一日の活動に備えて、サケの
力を借りようとしていたのかもしれませんね。



,:* 季 節 の 行 事 ━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……


金比羅宮蹴鞠
[香川県琴平町](12月末)

蹴鞠の歴史は古く、西暦500年頃、仏教と共に伝来し、第31代用明天皇
の御代に初めて日本で行われたと古記にあります。中大兄皇子と藤原鎌足が、
蹴鞠を機縁に大化改新を成就したことはよく知られています。

5月5日「奉納蹴鞠」、7月7日「七夕鞠」、12月末「納鞠」の年3回、
蹴鞠を行っています。どなたでもご自由にご覧になれます。

※こんぴらさんホームページより引用

[こんぴらさん公式ホームページ]
http://www.konpira.or.jp/about/event/00/kemari/kemari-2010.html



,:* JTCOからのお知らせ ━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……

鎌倉貸衣装『梓想庵』の訪問レポートをアップしました

雅やかな平安時代や、時代劇でなじみ深い江戸時代とは異なる、質実剛健な
武家文化を鎌倉で手軽に体験してみませんか?今回は、「あじさい寺」とし
て名高い明月院に程近い北鎌倉の貸衣装、『梓想庵』をご紹介します。

鎌倉時代の装束で武家の古都らしさを ~貸衣装・梓想庵
http://www.jtco.or.jp/tradition_report/?id=11



,:* 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……

『風物使』第48号(2012年冬至号)を最後までお読みくださったみなさま、
誠にありがとうございました。

今号は大雪の期間中に発行予定が、1日遅れて冬至号としての発行になって
しまい申し訳ございませんでした。今年は年末にあと1回配信の予定ですの
で、よろしくお付き合いのほどお願い申し上げます。


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【季節の使い・JTCO『風物使』】

発 行 日:月2回発行(二十四節気ごと)
発行開始日:2010年6月18日

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