NPO法人日本伝統文化振興機構は、日本の伝統文化の継承・創造・発展のための活動を行っております。

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和紙 - 日本の手漉和紙技術 -

2014/11/04
和紙 - 日本の手漉和紙技術 -


文化庁は28日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の補助機関が「和紙 日本の手漉和紙技術」を無形文化遺産に登録するよう勧告したと発表した。登録勧告が覆された例はなく、11月下旬にフランス・パリで開かれるユネスコ政府間委員会で登録が決まる見通しだ。
登録対象は国の重要無形文化財に指定されている細川紙(埼玉県)と本美濃紙(岐阜県)、石州半紙(島根県)。いずれもクワ科の植物、コウゾの繊維だけを原料に手すきで作られ、伝統的な製法を伝えている。
登録を機に他地域の製品も含めて和紙が見直され、伝統工芸の振興や海外への日本文化の発信につながると期待される。(共同)
引用 ― 無形文化遺産:「和紙」登録へ…ユネスコ補助機関が勧告



先日、無形文化遺産に登録の内定が出た「和紙」。またひとつ、日本の伝統的なものが世界に認められるというのは、嬉しい限りです。今月の正式な登録の発表が楽しみです。

「和紙」は、洋紙と異なり年月を経ても劣化しにくく、原料は畑などで栽培される多年性の楮(コウゾ)などを使い、製造する際にも薬品をほとんど使う事がなく、天然の原料のみで出来あがっているのでリサイクルも簡単です。さらには、繊維が長くしっかりと絡み合っているため、手ではもちろん折りたみを繰り返しても破れないほどの強度があることが特徴です。

このような日本の和紙の特性を生かしては、海外の文化財の修復(紙に描かれた絵画、書写された文書、印刷された版画などの破損)にも利用されています。また、800年以上も前の絵巻物や書籍などの重要な資料が色鮮やかなままの状態で現代まで存在しているということにも、和紙のこのような特徴が関係しているのかもしれませんね。


今回無形文化遺産に登録される和紙のうち、本美濃紙(岐阜県)石州半紙(島根県)は、当機構でもご紹介させて頂いております。

今、注目を集めているこの3種類の和紙以外にも、日本国内には、たくさんの種類の魅力的な和紙があります。今回は、そのうちのいくつかをご紹介させていただきます。


■ 小川和紙
主要製造地域:埼玉県 [埼玉県知事指定伝統的手工芸品]
「細川紙」の技術をもとに、江戸・東京で生まれる様々な需要にいち早く、そして幅広く対応することで発展してきた「小川和紙」。細川紙の伝統と、日々変わりゆく暮らしとともに深化する技術は、代々職人たちに受け継がれ、小川和紙は今なお多くの人々に愛されています。

■ 内山紙
主要製造地域:長野県 [国指定伝統的工芸品(経済産業大臣指定)]
「内山紙」は楮(コウゾ)のみを原料として、洋紙パルプを混入していません。楮100%の手漉き和製は強靱で通気性、通光性、保温力に優れています。 毎年6月に新潟で行われている白根大凧合戦は、強靱さが大凧作りに適していることもあって、内山紙を使用した大凧が空を舞っています。

■ 阿波和紙
主要製造地域:徳島県 [国指定伝統的工芸品(経済産業大臣指定)]
「阿波和紙」の特徴の一つとして様々な色合いの和紙があります。様々な色合いや風合いの異なる紙を「装飾紙」として製造しています。和紙の主な原料以外に麻や木材パルプなどを混ぜたり、透かし模様を入れたりして、違った風合いや特徴の紙の製造に取り組んでいます。

■ 若狭和紙
主要製造地域:福井県 
水のきれいな若狭小浜で育まれた「若狭和紙」は、精選されたコウゾを原料とした純良で頑丈な和紙です。かつては、絹布などの包紙として愛用され、和傘、障子紙、研磨紙、襖紙なども生産していました。 現在は、美工紙も手掛け、名刺やアドレス帳、和紙人形の材料として使われています。

■ 深野和紙
主要製造地域:三重
日本で最初に製造された郵便切手の切手用紙に採用されたのが、この「深野和紙」です。一時、製造・伝承が途絶えたものの、保存会によって復活され今日に至っています。原料はコウゾ、ミツマタなどで、慶長年間に美濃から製法が伝わったとされており、高品質で知られています。


「和紙」と言いますと、障子に張ったりお習字の半紙に使用するというイメージが強いと思われますが、和紙で作られたはがきや便せんなどのステーショナリーや、お土産やお菓子を包むためのラッピング用紙に使用したりなど、幅広く展開・活躍しているのです。

ぜひ、一度手にとって、職人さんの手で作られたものに自らの手で触れて、あたたかみを感じてみてください。


2014/11/04 kan


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