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NPO法人日本伝統文化振興機構は、日本の伝統文化の継承・創造・発展のための活動を行っております。
伝統工芸館 カテゴリ

総数:333件


都道府県

総数:333件

伝統工芸品熊本県

熊本県
工芸品の分類 金工品
工芸品名 肥後象嵌

主要製造地域:熊本県




《特徴》
肥後象嵌は、細川家の庇護を受け、武家社会と表裏一体の道を経てきました。

その作風は、武家文化の精神である派手さをおさえた上品な奥ゆかしい美であります。
この雅味(がみ)を表現するため、技術的には二つの特徴があります。

その一つは重厚感であり、もう一つは地鉄の美しさです。
重厚感は使用する金・銀を厚くすることにより表現できますが、布目を手切りする事により可能です。

次に地鉄そのものの美しさを大切にするために、地鉄に塗料等を一切使用しないで錆色(さびいろ)だけで仕上ています。

[ 国指定伝統的工芸品(経済産業大臣指定)]
提供 : 熊本県伝統工芸館 様

素材 鉄・銅・真鍮・赤銅・金・銀・青金
製法・工法 【1】 生地を磨く
選んだ練金の表面に少量の水をのせ、それから、サンドペーパーを用いて研磨してゆきます。
練金の表面の錆や汚れを完全に除去してしまいます。  

【2】 下絵書き
磨き終わると透をする部分の下絵を描きます。
これはあらかじめ和紙に描いた想案を練金の上に直接毛筆でもって写してゆきます。  

【3】 布目切り
象がんを施す部分をタガネで布目状に切っていきます。(四回布目切り)  

【4】 打込み
金・銀・銅等の鈑、並びに線をもって下絵を追いながら、鹿の角にて打ち込みます。  

【5】 叩き
金銀の表面を金槌で叩きしめます。 

【6】 布目消し
打ち込みが終わるとキサキを用いて布目を切った部分を磨き、布目を消してゆきます。
布目切り、打ち込み、布目消しという作業を繰返してゆきます。  

【7】 毛彫り
朴炭にて金・銀の表面を軽く砥ぎ、更にヘラにて入念に磨きあげたうえ、毛彫を施します。  

【8】 錆(さび)出し
象がんを施したら特殊な液につけて錆(さび)出しを行います。
火にかけて焼き、液につけ全体にむらの出ないよう布で液を塗るという作業をくりかえしてゆきます。
錆出し液は秘伝中の秘伝といわれます。  

【9】 錆(さび)止め
錆(さび)出しがすむと錆止めを行います。
茶がらの液の中に入れ、それを煮ます。
肥後象がんの特色は鉄錆(てつさび)を意識的に出し、それによって鉄と空気をしゃ断し、錆止めの効果を出す点にあります。  

【10】 焼き付け
油を塗って3回程度焼き付けます。  

【11】 仕上毛彫り
刷毛でこすって表面の錆(さび)を落としてゆきます。
それから木綿の布で表面をよくふきあげてゆきます。
歴史 加藤清正が肥後の国守当時、林又七(はやしまたしち)という人が鉄砲鍛冶として仕えていたが、加藤家改易の後、細川家に仕え、鉄砲の銃身に象眼をほどこしました。
特に細川忠興(三斎)は、時の名匠を召抱え刀剣金具の製作に当らせ技倆の奨励をはかったため、鍔(つば)や刀装金具類の名作が生まれました。

金工として有名なのは、林、西垣、平田、志水の四家および幕末にでた神吉家です。
林派の流れを受けついだ神吉派第三代の楽寿(らくじゅ)は、林又七以来の名人と称されました。

明治維新の廃刀令で刀剣金具の需要もなくなり、この金工技術も衰退しましたが、その中で、田辺家が装飾器具、装身具等にその技を応用し肥後象がんの技法を守って現在に至っています。

人間国宝の米光太平翁及び県の重要無形文化財の保持者に認定された田辺恒雄氏により、後継者の養成がなされ現在では、十数名の象眼師がいます。

伝統技術を保存するため昭和38年8月18日肥後象眼技術保存会が結成された。
関連URL http://kumamoto-kougeikan.jp

◆展示場所
熊本県伝統工芸館
 〒860-0001 熊本県熊本市千葉城町3-35  
 TEL : 096-324-4930 / FAX : 096-324-4942
 開館時間 : 9:00~17:00
 休館日 : 毎週月曜 (月曜が祝日の場合は火曜)、年末年始12月28日~1月4日






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