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NPO法人日本伝統文化振興機構は、日本の伝統文化の継承・創造・発展のための活動を行っております。
伝統工芸館 カテゴリ

総数:358件


都道府県

総数:358件

伝統工芸品和歌山県

和歌山県
工芸品の分類 金工品
工芸品名 野鍛冶刃物

主要製造地域:和歌山県




《特徴》
野鍛冶刃物(のかじはもの)は、斧や鉈、下刈鎌(したかりがま)など、林業関係の刃物が中心です。
斧には両面に細長い溝が掘ってあり、片面に3本、もう片面に4本。3本の方はミキと呼び、お神酒(みき)を表しています。4本の方はヨキと呼び、山海の収穫物を指しています。木を伐採する際は、お神酒と収穫物を捧げる代わりに斧を木にもたれかけさせて、山への感謝と作業の安全を祈りました。
また一説には、裏表合せて7本の北斗七星を表し、北辰信仰の意味があったともいわれています。

[和歌山県知事指定郷土伝統工芸品]
提供:和歌山県 商工観光労働部 企業政策局 企業振興課 様


伝統工芸品「野鍛冶刃物」の斧と溝

素材 鉄、鋼など
製法・工法 【1】素材を切断
鉄鋸(てつのこ)及びたがねを使用し、素材を切断します。

【2】鉄材と鋼材を鍛接(たんせつ)
スプリングハンマーと手槌を使用し、鉄材と鋼材を鍛接(※1)します。
※1…2つの金属を熱と圧力を加えて接合すること。

【3】鍛造成型
コークス炉(※2)で加熱したのち、スプリングハンマーと手槌で成型します。
※2…石炭を高温で蒸し焼きにする炉。

【4】仕上げ
半日かけて素材を冷ました後、やすりとグラインダーで研削します。

【5】焼き入れ
730℃~850℃の炭火で熱してから水で急冷し硬化させます。更に刃物の粘りを出すために150℃で焼戻しをします。

【6】刃付け
30分程度かけて、研石で刃を立てます。

伝統工芸品「野鍛冶刃物」の製造風景
歴史 昔、熊野川の豊かな水脈に育まれた新宮市は、たくさんの船が往来する熊野材(木材)の集積地として、製材業が目覚ましい発展を遂げていました。そのため、林業に従事する山師がこの地域に集まり、彼らが使う道具を造る鍛冶屋が軒を連ねていました。
大正5年には鍛冶職人の組合があり、30軒ほどが加入していたそうです。
昭和30年頃からチェーンソーが普及してきたことにより、野鍛冶刃物が使用される機会は徐々に減少していきましたが、新宮市に今も残る元鍛冶町や新鍛冶町の地名がたくさんの鍛冶職人がいたことを教えてくれます。
関連URL https://www.pref.wakayama.lg.jp/bcms/prefg/061000/kougei/pdf/hamono.pdf

◆展示場所
大川鍛冶
〒647-0001
和歌山県新宮市相筋1-10-11
TEL・FAX:0735-22-5066






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