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伝統工芸館 カテゴリ

総数:333件


都道府県

総数:333件

伝統工芸品岡山県

岡山県
工芸品の分類 陶磁器
工芸品名 虫明焼

主要製造地域:岡山県




《特徴》
虫明焼の一番の魅力は、やはり灰釉の持っているおとなしい飽きのこない色調です。

特にお茶席などでの色々な取り合わせにおいて、この虫明焼はどの焼物にもしっくりとなごむ。

これは虫明焼のおとなしい色調がそうさせているのでありましょう。

また、

粘土 (ねんど)
主に山土が主体で粘りがあり、コシがあって火色が良く、耐火度の高い地元の粘土を主体とした原料を昔ながらに調合し、水簸(すいひ)し、独自の粘土を作っています。

釉薬 (ゆうやく)
虫明の基本となっている透明釉は、天然松灰を主原料に自家精製した透明の灰釉です。粘土の良し悪しにより、発色が大変違ってきますので、粘土には特に気を使っています。

造り
京風の影響を受けた、薄作りで淡性な粟田風のひなびた風情のある作品となっています。


釉調 (ゆうちょう)
灰釉のおとなしい青色、赤色、黄色と1つの釉薬によって、施釉の濃淡や松木の焚き方によっていろいろな色調に変化します。

といった、特徴があります。


[ 岡山県指定郷土伝統的工芸品 ]
提供 : 虫明焼窯元 様

素材 粘土、透明の灰釉
製法・工法 【1】 ロクロ成形後に高台を削った状態(1)
ロクロで成形後、半乾燥させて削り頃になった器をカンナと呼ばれる帯鉄で出来た道具で、高台(こうだい)=底を削って、形を削りだし、次の工程・素焼をするために、自然乾燥させて、素地土に含まれる水分を飛ばした状態のものです。

【2】 (1)の器を素焼した状態
(1)の器を800℃(最高温度)まで上げて素焼したものです。これで、釉薬(ゆうやく)=上薬(うわぐすり)を掛ける前の状態まで仕上がります。

【3】 釉薬(ゆうやく)=上薬(うわぐすり)を施釉
いよいよ素焼の素地に釉薬(上薬)を施釉します。虫明焼の代表的な天然の松の木の灰を基調とした灰釉(釉薬)です。独自の調合によって作った釉薬で、全ての原料がきちんと混ざり合うようにしゃくでしっかり混ぜます。原料によってはしばらくすると、底に沈殿してしまうことがあるので、特に注意を払います。

【4】 釉薬を掛けた状態
釉薬の準備ができると、器を釉薬に浸して掛けます。この時の釉薬の厚みが、発色や釉調に大きく影響します。灰釉だと、厚くかけると色合いが深くなり、貫入(かんにゅう)と呼ばれる素地土と釉薬との収縮率の差が出来た時に出来る釉薬表面のヒビが入りやすくなります。逆に薄いと、色合いは浅く、貫入は入りにくくなり、濃さによっては焦げが出来たりします。焦げもでき方によっておもしろくなります。

【5】 本焼して完成
釉薬を掛けた作品を1,250~1,280℃の高温で本焼します。950℃から松の割木を窯の横の焚口にくべって、窯の中を無酸素に近い状態に変えていきます。松の木の煙をたくさん釉薬が吸った部分が若草色に、あまり吸っていない部分が枇杷色(びわいろ)に発色します。松の割木の焚き方や煙の流れ、器の置いた位置、置き方で色合いが決まります。
歴史 虫明焼がいつの頃から始まったかは、色々な説があり、未だに明らかではありませんがおよそ300年ほど前ではないかと言われています。

この虫明の地は岡山藩筆頭家老、伊木家の領地で3万3千石を賜り、お庭焼としてこの地に焼物が生まれたのであります。

そして、この伊木家の中でも14代伊木忠澄(号:三猿斎)という大茶人のもと京都の清風与平、楽長造、宮川香山(号:真葛)など当時の名工を招聘・指導し、虫明焼の作風が京風の帯びた粟田風な薄作りの作風へと変わっていきました。

まさに当時の大茶人、伊木三猿斎が虫明焼の中興の祖であり、茶陶窯として生まれたのであります。
関連URL http://www.musi.co.jp/

◆展示場所
虫明焼窯元
 〒701-4501 岡山県瀬戸内市邑久町虫明4493
 TEL : 0869-25-0413
 営業時間 : 9:30~18:00(不定休)
 作家 : 黒井千左、 黒井慶雲、 黒井博史



中央公民館 太田コレクション 虫明焼展示室
 〒701-4221 岡山県瀬戸内市邑久町尾張465-1
 TEL : 0869-22-3761 / FAX : 0869-22-3762




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