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乙父のおひながゆ | 郷土芸能・民俗芸能 カテゴリ

総数:121件

伝統文化

乙父のおひながゆ
伝統文化の分類 郷土芸能・民俗芸能
文化名 乙父のおひながゆ



《特徴》
乙父のおひながゆは、子供達によって受け継がれて来た民俗行事です。昭和の初め頃までは所在地の他にも、2~3の集落でも行われていましたが現在受け継いで行っているのは乙父だけなのです。

「おひながゆ」がいつ頃から始まったのかははっきりしていませんが、今のご年配の方たちも子供の時に行ったとおっしゃっています。それ以前から、この行事が行われていたというのですから相当、昔から受け継がれてきたものに違いはありません。

「おひながゆ」の起源は、大昔、川に流され疲れ果て、たどり着いたお姫様を、粥を炊いて介抱したのが始まりであると言い伝えられてきました。ですが、お城の入口を、村の北側の小高いところにある天神様の社に向かって作ったり、天神様の人形を飾ったりするのを見ると、子供達の学力向上祈願の意味も考えられ由来は定かではありません。ともかく、土地のいろいろな風習や、時代の流れによってその意味が交じり合い、変化して現在の「おひながゆ」になったものと思われます。

テレビ、ファミコンなど無かった時代には、子供達は、皆で外で遊ぶことが多くありました。「おひながゆ」も、そんな外の遊びの一つです。寒い冬が終わって3月になると子供達は10人前後の組を作り「おひながゆ」の準備を始めます。組ごとに神流川の川原に集まり、協力しあって石を積み上げ、お城と呼ばれる円形の囲いを作ります。子供の多かったときは子供達だけで、七つも八つもお城を作っていたようですが、近頃では子供の人数も減ってしまい、大人に手伝ってもらってもなお、お城の数は二つ三つに減りました。

月遅れの桃の節句4月3日、夜明けと共にお城に、おひなさま、こたつ、カルタ、トランプ、副食物などを運び込みます。おひなさまはお城の一番奥に、対岸の丘にある天神様に向けて飾られます。昭和の中頃までは土で作った天神様の座り雛が飾られましたが、最近では官女の座り雛なども使われます。石でかまどを築き、枯れ木を燃やし、鍋で粥を炊いてお雛様にあげ、子供達も朝食を取るのです。朝食の後片付けが終わると、カルタ、トランプ、クイズなどで一日お城で仲良く楽しく過ごします。

[国選択無形民俗文化財]
提供: 上野村商工会 様


所在地 群馬県多野郡上野村乙父
展示場&開催場所 群馬県多野郡上野村乙父
日時:毎年4月3日
問い合わせ先 上野村商工会
Tel 0274-59-2254
観るポイント 最近では滅多に見なくなった、子供たちが外で遊ぶ風景。そんなどこか懐かしい情景と、春の訪れを感じられる季節に行うこの行事は、古き良き日本を思い出させてくれるのではないでしょうか。また、こたつを囲むこどもたちの楽しげな姿を見ていると、こちらまで楽しくなってきます。
URL http://uenomurashoko.com/bunka/06.html



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